声の力を学ぶ 連続講座 とは

「声の力を学ぶ 連続講座」は、元NHKアナウンス室長の山根基世が、長年深くかかわってきた、「声」をテーマに、毎回各分野のスペシャリストの方々からお話を伺う講座です。

長年「声」に関わってきて、声を不思議と思う気持ちは深まるばかり。
もっと声のことを知りたいと、「声の力を学ぶ」講座を開くことにしました。
子どもたちに絵本の読み語りなどをすると、夢中になって聞き入ります。
「声」には、人の心を動かす力があると確信します。
 人は、他人の言葉を「聞か」なければ言葉を獲得できません。人間が言葉を獲得する原点は「声」なのです。「声」について考えることは、人間とはいかなる生き物なのかを探ることであり、今後の私たちの生き方について考える貴重なヒントになると信じています。

山根基世

本講座にご協力いただいている皆さま

シチズン時計株式会社様、その他、企業や個人の方々のご支援で運営されております。

最新News

【レポート】第6回は伊福部達さん(東大・工学者)

福祉工学のパイオニアで、NHK緊急地震速報チャイム音の作曲者でもあり、そして今や「国民音楽」となった『ゴジラ』のテーマの作曲者・伊福部昭さん(1914-2006)の甥としても有名な、伊福部先生の貴重なお話を伺えることができました。

タイトル:「音の福祉工学の世界から」
自分が取り組んできた「聴く」「話す」「見る」を助ける福祉工学を紹介しながら 声を取り戻す技術が新しい展開を見せていることをお話します。

 

 

 

 

 

とても丁寧に、そしてわかりやすくお話してくださいました。伊福部先生のような方が日々努力され、社会のためにと思われていることが、私たちの毎日の生活を支えてくれているのだと、改めて実感する機会となりました。



 

【レポート】第5回は吉増剛造さん(詩人)

今回は、日本の現代詩をリードしてきた「全身詩人」の吉増剛造さんです。

通常イメージする「詩」=ことばだけではなく、映像や写真、音声など、様々な表現に溢れた方です。

タイトル「声のマ(魔)」
詩人、歌人、思想家たちの肉声を、自由に何度も繰り返し聞き続けるようになって、

気が付き続けていることをお話いたします。

 

 

吉増先生から湧き出る言葉や表現が会場に溢れ、

「声」の持つ、力強さや、奥深さ、可能性を

感じることのできる熱い講義でした。